クリニックブログ

2021.09.25更新

 

■コロナ患者の約6割に嗅覚・味覚障害あり■

 

先日、世田谷区から発表されたアンケート調査では、コロナ感染者の48%に後遺症が認められているということでした。(https://www.asahi.com/articles/ASP97735WP96UTIL05X.html)また、その後遺症の症状別で最も多かったのが、嗅覚障害で、その次に全身倦怠感、味覚障害と続いていました。アンケートに回答した3710人のうち、嗅覚障害の後遺症は971人にみられたようです。金沢医科大学の三輪教授による2021年2~5月のアンケート調査でも、新型コロナウイルス感染症の約6割が嗅覚、味覚障害を自覚していました。発症して1ヶ月後までの改善率は、嗅覚障害が60%、味覚障害が84%であり、海外からの報告でも1ヶ月で嗅覚障害は60~80%は自然軽快するとされていますcloverhttps://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000798853.pdf

 

嗅覚・味覚障害は、コロナ発症して1ヶ月経過しても改善しないときは、受診して検査・治療を開始したいところです。

 

coffee

 ■耳鼻咽喉科での診察■

耳鼻咽喉科のクリニックでは、まず、鼻の中を観察して、嗅覚障害を引き起こす異常がないか探します。鼻の粘膜が腫れたり、鼻水が多いことで鼻がつまってにおいが弱くなることもあります。ここで、鼻咽腔ファイバースコープ検査(鼻内視鏡)で鼻の奥までチェックします。副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎があればその治療が必要になります。見かけで明らかな異常がない場合、新型コロナウイルスによる神経障害の可能性が高くなります。総合病院・大学病院などの高度医療機関では、その他、嗅覚検査(基準嗅覚検査、静脈性嗅覚検査)、血液検査、CT等の画像検査などをする場合もあります。

■内服治療■

現在のところ、新型コロナウイルスによる嗅覚障害に対する効果がはっきりしている薬物治療はありません。しかし、これと同じような病気と考えられる「感冒後嗅覚障害」の治療を、コロナ後の嗅覚障害に対しても行われています。感冒後嗅覚障害とは、風邪のあとににおいがしなくなることです。風邪の原因となったウイルスにより嗅神経が炎症をおこし、におがわからなくなることです。これに対しては、ステロイド点鼻、漢方薬、ビタミンB12などが効果があるとされます。

 

■嗅覚リハビリテーション■

アロマオイルや、コーヒー、お茶などの匂いを1日2回朝晩、30秒ほど嗅ぐというものです。これは、コロナウイルス後の嗅覚障害に対して、効果があるとされています。その匂いをイメージしながら嗅ぐことで嗅神経の再生を促します。アロマオイルは、ラベンダー、レモン、ユーカリなど色々な種類のものがありますが、お好きなものを選べばよいと思います。用意するのが難しい場合は、コーヒーや、味噌汁、家のお食事でやるのがよいでしょう。

 

■味覚障害■

実際に味覚障害が生じているのか、嗅覚障害があるために味がよわくかんじる、風味障害であるのかは議論の分かれるところです。現時点では、亜鉛補充療法が一定の効果があると考えられております。

 

cloverコロナ後に嗅覚、味覚障害が長引くようでしたら、耳鼻咽喉科を受診することをお勧めします。

 クリニックによっては、コロナ後の嗅覚、味覚障害の診療をしていないところもありますので、受診前に確認していただければと思います。

 

給田耳鼻咽喉科クリニック

https://www.kyuden-ent.com/

 

 

 

投稿者: 給田耳鼻咽喉科クリニック

2021.08.26更新

 

当院で施行できる、新型コロナウイルス検査についてです。

●院内で検査が完了します

●結果がすぐ出ます(5〜10分)

●検査費用は、公費でまかなわれます(その他初診料、診察料などは公費対象外)

ただし、発症1〜9日目の期間でしか検査できません。

また、呼吸苦がある場合は、胸部検査ができるような内科総合病院への受診をおすすめします。

 

新型コロナウイルス感染症に特異的な症状でなくても、発熱、せき、のどの痛み等の症状がある場合には検査で「陰性」、「陽性」を判定できます。

<政府広報>
新型コロナウイルス対策「体調不良時の行動」篇(30 秒)https://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg22579.html

 

検体採取:鼻から検体を医師が採取します(鼻咽頭ぬぐい液)

検査精度:症状がでた初日〜9日目まで間で検査できます。10日目以降は、PCR検査・抗原定量検査が推奨されています。

covidseifu

 

 

投稿者: 給田耳鼻咽喉科クリニック

2021.06.17更新

 

舌の痛みがある方は耳鼻科の外来ではよくいらっしゃいます。実際に舌に傷がある場合や、舌炎・口内炎などの明らかな原因がある場合は、それに対する治療を行います。まれですが、舌がんなどが見つかるケースもありますので、この場合はすぐに専門的な検査・治療が必要になります。頭頸部外科が担当して治療します。

これに対して、食事などをしても痛みが無く、食事と関係なく痛むことが多く、明らかな原因が無い場合を「舌痛症」と呼びます。この中には様々な原因が含まれています。

この約4割は、精神的な要因が関連していると言われています。精神的な要因が強い場合は、抗うつ剤や抗不安剤などの薬が効果的な場合もあります。当院は、耳鼻科ですので、まずは漢方薬などで治療を開始する場合がおおく、それでも改善しない場合は、大学病院などでの精査をお願いしたり、心療内科などでの治療を勧めたりします。

また、最近では、亜鉛の欠乏により舌痛を起こす方もいらっしゃいました。味覚障害もあり、血液検査で亜鉛の欠乏が認められ、亜鉛を補充する治療をすることにより舌の痛みもとれたようです。

 

https://www.kyuden-ent.com/

投稿者: 給田耳鼻咽喉科クリニック

2021.04.06更新

 

スギの花粉飛散のピークを過ぎ、3月末からヒノキ花粉飛散が多くなっています。現在ヒノキ花粉飛散はピークを迎えており、関東では4月中旬にかけてピークが続くと予想されておりますnnnヒノキ花粉の症状は、スギ花粉とほぼ同じとされており、くしゃみ、鼻水、鼻づまりがありますが、特に目のかゆみが強く出る方が多いとされています。4月に入ってから、目のかゆみが強くなった方は、ヒノキ花粉のせいかもしれませんtears

スギの木はもともとヒノキ科に分類されており、分類上は近い樹木であり、スギ花粉とヒノキ花粉は構造が似ています。スギ花粉に症状がある方の約7割はヒノキ花粉にも症状がでるとされておりますので、今月いっぱいは対策しておいた方がよさそうです。例年ゴールデンウイーク頃にはヒノキ花粉症の症状が和らぐ方が多いです。それ以降もアレルギー症状が続くようでしたら、今度は夏の花粉である、イネ科の影響も考えて邦画いいでしょう。原因が気になる場合は、血液検査でチェックし、何にアレルギー反応があるかを検査することはできますni

給田耳鼻咽喉科クリニック https://www.kyuden-ent.com/

 

投稿者: 給田耳鼻咽喉科クリニック

2021.03.09更新

 

1月からの気候は例年より暖かい冬となっており、2月のスギ花粉の飛散開始が例年より早くなりました。桜の開花も早まる予想となっており、春の訪れが早い年になりそうです。

スギ花粉のピークは例年に比べてやや早く、東京では3月中旬にかけてがピークと予想されております。このところ暖かい日が続いており、特に先週末は東京でも20℃を越え、大量飛散がみられました。

kafun2021

今週末にかけ、暖かい日が続きそうですので、十分な対策が必要でしょう。

なお、今年のスギ花粉飛散ピークは、東京都では3月中旬までと予想されております。来週以降、徐々に少なくなっていくのでしょうか、、。

yosou2021

投稿者: 給田耳鼻咽喉科クリニック

2021.01.09更新

 

ゾレア治療に関して、当院のページを作成しました。

https://www.kyuden-ent.com/xolair/

 

ゾレアは、花粉症のアレルギー症状を引き起こすIgE抗体に作用する抗体製剤です。

重症の花粉症患者さんのみに限定して使用が許可されております。

そのため、事前に血液検査などを行ってから、投与可能かどうかを判断する必要があります。

当院でも、昨年にひきつづき、本年もこの治療を行う予定です。

 

給田耳鼻咽喉科クリニック院長

https://www.kyuden-ent.com/

 

 

投稿者: 給田耳鼻咽喉科クリニック

2020.11.27更新

 

横浜で開催された日本めまい平衡医学会学術講演会に参加してきました。コロナ渦とうこともあり、例年より会場は混雑しておりませんでした。最近話題の慢性めまいを引き起こす疾患である、持続性知覚性姿勢誘発めまい(PPPD)という疾患が、大きく取り上げられていました。

 

急性めまいを発症後、雲の上を歩いているような状態が3ヶ月以上にわたってほぼ毎日みられる疾患です。立ったり、歩いたり、体を動かしたり、また激しい動きのある画像などを見る視覚刺激によって症状が増悪する特徴があります。まだまだ未解明の疾患であり、これからの研究が待たれます。現時点では、特徴的な検査所見がないため、病歴の問診が中心で診断されます。現時点では、抗うつ剤などの内服治療が中心となるため、精神科などと連携できるような総合病院での治療が望ましいと考えています。

最新の診断、治療法に触れる機会になり、勉強になった1日でした。

memeaiheikou

 

給田耳鼻咽喉科クリニック

https://www.kyuden-ent.com/

投稿者: 給田耳鼻咽喉科クリニック

2020.11.13更新

 

だいぶ寒くなってきており、咳、鼻水などの症状がある患者さんが増えてきております。これからの季節は、毎年のインフルエンザ流行時期になってきます。今年は、インフルエンザと新型コロナウイルス感染の同時流行の可能性があるのですが、これはわが国において初めての経験であり、手探りで対策を練っているという状況ですabon

現在のところ、今年のインフルエンザ患者数は、昨年と比較して減っております。コロナ対策でマスクや手洗いなどでしっかり予防しているからではないでしょうか。厚生労働省の発表によると2020/11/2~11/8まで1週間の全国インフルエンザ報告数は 24人と、去年の5084人と比較して激減しておりますni https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/infulenza/index.html

しかし、これからの時期は例年インフルエンザ流行期であり、気を引き締めて臨む必要があります。発熱した場合に、インフルエンザの典型的な症状「急な高熱・関節痛」がある場合はまだいいのですが、発熱以外の症状がはっきりしない場合に、新型コロナウイルス感染との区別が非常に難しいです。もちろん、発熱外来などを受診して、コロナウイルス検査を受ければある程度はっきりしますが、すぐに病院を受診できる人ばかりではないのではないでしょうか。

インフルエンザも、新型コロナウイルスもどちらも、手洗いうがい・マスク・ソーシャルディスタンスなどである程度は予防できることはわかっておりますleaf自分や身の回りの家族、その他すべての方のためにも、これらを意識した生活をしばらくは続けていくしかありません。

 

給田耳鼻咽喉科クリニック https://www.kyuden-ent.com/

 

投稿者: 給田耳鼻咽喉科クリニック

2020.09.19更新

厚生労働省より、季節性インフルエンザワクチン接種について、通知がありました。今年の冬は、新型コロナウイルス感染と、季節性インフルエンザが同時流行する可能性があると考えますen

どちらもウイルス感染症であり、他のかぜ関連ウイルスもそうですが、インフルエンザが例年流行する冬場の寒くて乾燥した季節に、2つの感染症が猛威を振るう可能性があります。

そこで、新型コロナウイルス感染に対しての、ハイリスク群とされる、高齢者、乳幼児、基礎疾患保有者などの接種機械を逃さないための注意喚起です。今回のような、具体的な日にちまで指示されているものは、初めてなのではないでしょうか。

ハイリスク群とされる方々は、早めの接種がよさそうです。

しかし、当院のような小さなクリニックへは、ワクチンの供給量は少ないため、接種希望者が多くてもなかなかワクチンが入荷されないのが現状ですtears

flu2020

 

給田耳鼻咽喉科クリニック

https://www.kyuden-ent.com/

 

投稿者: 給田耳鼻咽喉科クリニック

2020.06.30更新

 

喉がつまる感じがする人の受診が、最近増えています。新型コロナウイルス感染と関係があるのでしょうか?

 

◇痛みや発熱がある場合◇

のどのつまり感とともに、感冒症状と言われるような、のどの痛み、発熱、鼻水、咳、だるさなどを伴う場合は、のどに炎症があることを疑います。新型コロナウイルスの初期は、このような感冒症状からはじまることが多いと言われております。ですから、のどのつまり感が、コロナウイルスによる症状である可能性はあります。特に、感冒症状を伴うのどのつまり感でしたら、コロナウイルス感染を考え、PCR検査や抗原検査を受けることをお勧めします。コロナ感染以外ですと、感冒、咽頭炎、喉頭炎、扁桃炎なども考えられます。

◇痛みや発熱などがない場合◇

のどにできもの、いわゆる癌などが出来ていないかどうかが気になります。特に、経過が1カ月上続く長い場合や、食事がとりづらいなどの症状がある場合は、一度内視鏡検査などでのど(咽頭や喉頭)をみておくことをお勧めします。耳鼻咽喉科では、鼻からの内視鏡(喉頭ファイバースコープ検査)で咽頭がんや喉頭がんなどのチェックをすることができます。とくに、タバコやお酒を多くとる方は、リスクが高いので注意が必要です。

 

◇ストレスも原因になります◇

最後に、ストレスによるのどのつまり感です。見かけ上異常が見あたらないのに、のどのつまり感が生じていることを「咽喉頭異常感症」といいます。特徴としては、食事時には症状があまりなく、何もしていない時に症状を強く感じます。先程の喉頭ファイバースコープ検査などで、明らかな異常をみとめません。40〜60代の女性に多いと言われますが、男女問わずみられます。

特にコロナ禍で、仕事や家庭の環境が変わり、ストレスが増えている方は多いと思われますので、どの方にもリスクはあるのではないでしょうか。「最近ストレスを感じますか?」ということを、診察時に聞くのが無意味に感じるような、今日この頃です。皆さん、疲れがたまっていますね。その他、胸やけや、ゲップが多い、食後にのどの違和感が症状が強くなる場合などは、胃酸の逆流によるものも考えます。逆流性食道炎による、のどのつまり感です。

 

のどのつまり感は、コロナウイルス感染による直接の原因でも起こる可能性がありますし、コロナストレスという間接的な原因でも起こることがあります。感冒症状を伴う場合は、コロナ検査でチェックし、そうでない場合でも長続きする場合は他の病気が隠れていないか耳鼻咽喉科等の診察を受けるのがよいのではないでしょうか。

 

https://www.kyuden-ent.com/

 

 

投稿者: 給田耳鼻咽喉科クリニック

前へ