クリニックブログ

2024.06.20更新

上咽頭(鼻の奥にある、のどの一番上の部分:下図参照)に塩化亜鉛を塗布する 治療です。最近では、コロナ後遺症に対しても行われています。

上咽頭炎による、頭痛・後鼻漏・咳・慢性疲労などに対して行います。とくに、慢性上咽頭炎があると、なかなか診断がつかないことが多く、症状も非常に多彩です。

頭痛、後鼻漏、のどのつまり、長引く咳や、慢性疲労の症状も引き起こします。これらの症状があると、必ず上咽頭炎があるということではありませんが、副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎がないのに症状が長引く方のなかに、上咽頭炎が原因の人がいます。

これは、上咽頭を内視鏡で確認して、上咽頭に出血・発赤・腫脹などの特徴的な見かけがある場合に診断されます。

この治療自体は、炎症が強いと、薬を塗ったときにヒリヒリ痛みが強かったり、かるく出血したりしますので、痛みに弱い方にはおすすめしませんが、効果が出る方にとっては、慢性症状がなくなります。

1週間に1回くらいのペースで処置を続けていきます。5,6回以内に効果を認めることがおおく、10回くらいで一旦終了することが多いです。

 

 

EAT1

EAT2

EAT3

 

(病巣疾患研究会HPより)

投稿者: 給田耳鼻咽喉科クリニック