クリニックブログ

2023.08.02更新

 

当院では、AI(人工知能)医療機器「nodoca」を導入いたしました!

 

AI搭載の咽頭内視鏡システムを用いて、インフルエンザウイルス感染症の診断が行なえます。

日本で初めて「新医療機器」として認証を取得したAI搭載医療機器であり、2022年12月に、保険適応とされました。

 

nodoca

アイリスHPより抜粋 https://nodoca.aillis.jp/

 

①痛くない!!

②早い(待ち時間が短い)

③保険適応

 

というのが特長です。

①従来のインフルエンザ検査では、鼻の奥に綿棒をいれて、粘膜をこするため、痛みや不快感がありました。口の中に専用のカメラをいれて咽頭を撮影するnodocaでは、写真撮影するだけですので、痛みを発生しません。

②検査結果がでるまで15分ほど待機する必要がある従来の検査と比べ、十数秒という短時間で結果がでます。

③保険点数は、従来の検査と同等です。 

 nodocaa

用カメラで撮影した咽頭の画像と問診データをAIで解析し、インフルエンザに特徴的な咽頭の様子や症状があるかを判定します。

 

とくに、痛い検査が苦手なお子さんにとって、負担の少ない検査になります。もちろん、大人の方も検査対象です。

検査をご希望の方は、受付にてお伝え下さい。

 

追加:先日、検査風景等が、TBSテレビで放映されましたni

https://www.kyuden-ent.com/blog/2023/11/tbs-838022.html

 

 

 

 

 

投稿者: 給田耳鼻咽喉科クリニック

2020.11.13更新

 

だいぶ寒くなってきており、咳、鼻水などの症状がある患者さんが増えてきております。これからの季節は、毎年のインフルエンザ流行時期になってきます。今年は、インフルエンザと新型コロナウイルス感染の同時流行の可能性があるのですが、これはわが国において初めての経験であり、手探りで対策を練っているという状況ですabon

現在のところ、今年のインフルエンザ患者数は、昨年と比較して減っております。コロナ対策でマスクや手洗いなどでしっかり予防しているからではないでしょうか。厚生労働省の発表によると2020/11/2~11/8まで1週間の全国インフルエンザ報告数は 24人と、去年の5084人と比較して激減しておりますni https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/infulenza/index.html

しかし、これからの時期は例年インフルエンザ流行期であり、気を引き締めて臨む必要があります。発熱した場合に、インフルエンザの典型的な症状「急な高熱・関節痛」がある場合はまだいいのですが、発熱以外の症状がはっきりしない場合に、新型コロナウイルス感染との区別が非常に難しいです。もちろん、発熱外来などを受診して、コロナウイルス検査を受ければある程度はっきりしますが、すぐに病院を受診できる人ばかりではないのではないでしょうか。

インフルエンザも、新型コロナウイルスもどちらも、手洗いうがい・マスク・ソーシャルディスタンスなどである程度は予防できることはわかっておりますleaf自分や身の回りの家族、その他すべての方のためにも、これらを意識した生活をしばらくは続けていくしかありません。

 

給田耳鼻咽喉科クリニック https://www.kyuden-ent.com/

 

投稿者: 給田耳鼻咽喉科クリニック

2020.02.15更新

 

2020年のスギ花粉症シーズンより、重症花粉症患者さんに対する新たな治療が開始されます。重症喘息に対して使用されてきたオマリズマブ(ゾレア®)が季節性アレルギー性鼻炎(スギ花粉症)に対して新たに保険治療の対象になりました。従来より行われてきた内服治療、点鼻治療、レーザー治療、免疫アレルゲン療法(舌下療法)などの効果に乏しい重症花粉症患者さんのみが行える治療です。非常に効果ある治療ではありますが、非常に高価な治療であり、使用基準が設けられておりますので、すべての患者さんが行えるものではありません。

◆ゾレアは花粉のIgEと結合し、IgEがマスト細胞と結合できなくすることで、アレルギー反応をその元から抑えます。従来の薬物治療(内服薬やステロイド薬)と比較し、アレルギー反応をより上流でブロックする治療です。

◆対象となる患者さん(かなり条件が厳しくなっています)

direスギ花粉症の重症または最重症
dire過去に医療機関で鼻噴霧用ステロイド薬及び内服薬による治療を受けたが、効果が乏しい
direスギ花粉抗原に対する特異的IgE抗体がクラス3以上
dire血液中の総IgE値が30~1,500 IU/mlの範囲
dire12歳以上で、体重が20~150kgの範囲

 ◆投与方法

月1~2回、上腕などの皮下に注射します。投与量、頻度は体重・血液検査の結果(総IgE値)により患者さんごとに決定します。花粉の飛散時期に3か月程度行います。内服なども併用して使用します。

◆副作用 注射部位の赤み、腫れ。頻度は低いですが、呼吸困難や血圧低下などのアナフィラキシー。

◆実際の投与スケジュール(投与開始まで4回の来院が必要です)

 1回目来院:診察(昨年の治療薬の詳細や症状を確認して、重症かどうかを判定します)薬物治療を開始します

 2回目来院:1週間以上内服していただき、症状が改善しない場合に、血液検査(総IgEとスギのclass測定)をします

 3回目来院:血液検査の結果により、投与量・投与間隔が決まります。ゾレア投与の日程を予約します

 4回目来院:実際の投与開始です

◆値段 子ども医療助成が利用できます(本治療の適応は12歳以上です)。3割負担の方は、ゾレアの薬代が月3万円ほどになる場合が多いです。体重や血液検査の結果では、3割負担で月5~10万円になるケースもあります。投与前に値段をお伝えし、了承を得たうえで実際の投与日を予約します。この時点で中止されてもかまいませんが、高額薬のため予約をとってからの中止は行っておりません。また、高額医療費制度に関しては、加入の保険者に直接お問い合わせください。

 

 

投稿者: 給田耳鼻咽喉科クリニック

2019.07.24更新

夏になると流行する手足口病の報告数が都の警報基準を超えています。小児を中心に流行することが多いのですが、今年は大きな流行となっています。東京都福祉保健局の報告でも(http://idsc.tokyo-eiken.go.jp/diseases/handfootmouth/handfootmouth/)報告数が急激に増えています。

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赤色のドットが今年の報告数ですが、左端の1月からはじまり、この時期に急激に増えております。注意が必要です。

 

主な症状:口の中、てのひら、足の裏などに発疹や水疱ができます。発熱を伴うこともあります。

原因:ウイルス感染です。特効薬はなく、症状を和らげる対症療法です。

のどにできる水疱や、手足をみて見た目で診断するため、特別な検査はしません。一般的に数日でよくなってきますが、のどが痛くて水分がとりづらくなったりしますので、なるべく刺激のあるものは避けて食事をします。便で観戦しますので、おむつを替えたら必ず手洗いをしましょう。手足口病でも、ヘルパンギーナでも、対症療法をするという気泡方針は変わりません。

 

 

 

 

投稿者: 給田耳鼻咽喉科クリニック

2018.08.30更新

 

2018年6月末に、スギ花粉症に舌下免疫療法治療薬「シダキュア」が新たに発売されました。今までの治療薬「シダトレン」は液体薬でしたが、「シダキュア」は錠剤であり、冷蔵保存しなくてよくなり、保管が簡便になりました。また、いままで12歳以上の年齢制限がありましたが、使用年齢に制限がない(5歳以上が推奨)ことや、液剤の「シダトレン」と比べ、高力価の製剤になっており、より高濃度での治療が可能となりました。実際の効果は今後の臨床試験の結果を待たないと何とも言えませんが、より早期に治療効果が出る可能性があるとされています。

ただし、新薬のため、約1年間は、処方日数制限があるため、14日分までしか処方できないため、2週間に1度の受診が可能な人に限り治療ができるということになります。小児患者さんにも適応が広がったことにより、今後広がってゆく治療になることが期待されます。

 

投稿者: 給田耳鼻咽喉科クリニック

2018.01.22更新

 

お子さんの滲出性中耳炎は、なかなか治らずに治療期間が長くなるケースがあります。この場合、ご家族の方も不安になったり、治療について疑問が多くなったりしがちです。

 

内服治療をまずはじめに処方される薬が、カルボシステイン(ムコダイン)だと思います。副作用が少なく、長期内服できることから、多くの場合に処方されます。副鼻腔炎を合併している場合は、抗菌薬が追加されることや、アレルギー性鼻炎の場合はステロイド点鼻薬を処方します。カルボシステインの内服は数か月にわたることもあります。

 

手術以外の方法では、「耳管通気」という方法があります。これは、耳管という鼻と耳をつなぐ管を広げる処置のことです。クリニックでやる方法もあれば、自宅でできる「自己耳管通気」というものもあります。

 オトヴェントという商品がよく使われております。

 

otovent

(名優のホームページより。http://www.meilleur.co.jp/otovent/

以前にタモリ俱楽部という番組でも紹介されていました。

 

以上のような内服や、耳管通気で改善しない場合は、手術療法となります。鼓膜を切って、鼓膜の奥にたまった液を抜く鼓膜切開術や、鼓膜に換気チューブを入れるという方法もあります。手術に関しては、数か月改善しない場合や、難聴の程度、鼓膜のへこみ具合などで判断します。

 

 

 

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投稿者: 給田耳鼻咽喉科クリニック

投稿者: 給田耳鼻咽喉科クリニック

2017.10.17更新

 

おたふくかぜは、流行性耳下腺炎(ムンプス)といい、ムンプスウイルスに感染すると発症します。主要な症状としては、唾液を出す耳下腺や顎下腺に腫れと痛みがおこり、発熱を伴うことが多いとされます。通常は1週間くらいで徐々に症状が落ち着きますが、難聴がおこることがあります。これをムンプス難聴といいますmagnifier

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この難聴の合併症の頻度は、以前は15000人に1人位といわれていましたが、実際には数百人から1000人に1人の頻度で発症しているとされます。おたふく風邪自体が幼少期にかかることが多いのですが、ムンプス難聴は片耳におこることが多く、お子さんがうまく症状を訴えることができないと、周囲の大人が難聴に気づかずに、あとから分かることもあります。日本では、年間で500~2000人ものムンプス難聴の患者さんが発生していると推測されています。実際にムンプス難聴と診断されるのは、この中の一部でしかありません。

 

ムンプス難聴には、現在のところ有効な治療法がありません。おたふく風邪自体にならないように予防するしかありません。これには、ワクチン接種が勧められます。現在、ムンプスワクチンは、公費による補助がない自治体が多いため、自費での接種が必要になります。就学時検診などで、はじめて難聴にきづくケースもあり、そうならないためのワクチンでの予防が一番と考えます。

 

先月の新聞に関連する記事がありました。毎日新聞9月16日 耳鼻咽喉科学会 おたふくかぜで336人難聴

https://mainichi.jp/articles/20170907/k00/00m/040/064000c

 

 

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投稿者: 給田耳鼻咽喉科クリニック

2017.08.30更新

 

8月後半になって、手足口病の患者さんが増えています。

夏の時期に流行する、夏かぜの一種です。エンテロウイルス、コクサッキーウイルスなどによる感染症です。

2~5日の潜伏期間のあとに、手のひら、足の甲や裏に水疱性の発疹があらわれます。口の中の粘膜にも水疱が多数できることが多あり、特徴的な口のなかの見かけがあります。のどの痛みが強く、食事がうまくとれなくなってしまったりもしますnamida

 

咳やくしゃみなどの「飛沫感染」、便や水疱から排出されたウイルスなどからの「接触感染」によりうつります。ウイルスが原因ですので、抗菌薬は効果がなく、対症療法が中心になります。

 

同じエンテロウイルスが原因で、手足の発疹がないものを、ヘルパンギーナといい、発熱とのどの痛みが主な症状です。これも、対症療法が中心になります。口の中をみたときに特徴的なみかけがあれば、すぐに診断がつきます。herpangina

 

予防としては、手洗い、うがい、マスク、はしの共有をさけたり、おむつ交換に注意が必要です。

特効薬はありませんが、ほとんどが数日経過すれば後遺症なく治癒します。ごくまれに、髄膜炎や脳炎がおこるとされています。

水分をよくとり、ゼリーややわらかいものを中心に食べるのがよいでしょう。

 

 

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投稿者: 給田耳鼻咽喉科クリニック

2017.06.07更新

 

冬と、春から初夏にかけて流行する感染症ですleaf

急な発熱とのどの痛みが起こります。原因は、A群β溶血性連鎖球菌で、唾液や鼻汁による飛沫感染で感染します。

 

お子さんが保育園や学校などで感染する機会が多く、それから家族間で大人にも感染することもあります。のどを綿棒でこすって診断する迅速診断キットを使えば、5~10分で結果がわかりますnote当院でも迅速検査を実施しています。

 

治療は、主にペニシリン系抗菌薬を使い、症状がおさまっても10日間ほどは内服します。症状がおさまっても、内服の継続が必要です。治療が不十分の場合、しっかり除菌されず、リウマチ熱や糸球体腎炎などを発症する恐れがあります。

 

発熱と強いのどの痛みがある場合は病院に受診することをお勧めします。

 

 

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投稿者: 給田耳鼻咽喉科クリニック

2016.08.22更新

 

赤ちゃんの耳から汁(耳だれ)が出たり、においが気になるという

お母さんの声をよく耳にしますni

 

特に寝返りが始まるまでの間は、左右どちらかを向いて寝ることが

多いですね。

そうすると、下になった耳は湿度が高くなり、湿った耳だれが出ること

があります。これは、耳垢(耳あか)であることがほとんどです。

 

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耳そうじのし過ぎにも注意が必要です。

耳垢(耳あか)は、耳の穴の皮膚(外耳道)を守る働きがあるので、

そうじのし過ぎは逆効果です。

耳の入り口あたりの見える部分のみ、ベビーローションなどで湿らせた

綿棒で軽くそうじするくらいにとどめましょうflower

 

 

しかし、耳だれが多いときは、細菌感染などの可能性もあるので、

一度受診することをおすすめします。

 

 

「耳そうじのしすぎには、注意しましょう」

 

 


千歳烏山・仙川周辺で耳鼻咽喉科をお探しの際は

給田耳鼻咽喉科クリニックrabbit

 

 

投稿者: 給田耳鼻咽喉科クリニック