今年のスギ花粉の飛散量はどうでしょうか?
日本気象協会が例年発表している花粉飛散量の予想です。
関東甲信の予報は、例年並み、去年よりはやや多い予報となっています
花粉の量は、前年夏の気温、降水量、日照時間などによるとされています。
去年に引き続き、コロナ蔓延下での花粉症シーズンになりますので、しっかりとした対策をとりたいところです。
薬物治療の他、花粉飛散前のレーザー治療、重症花粉症には抗体療法のゾレア投与など、選択肢はありますので、
早めにご相談いただければとおもいます。
2022.01.16更新
今年のスギ花粉の飛散量はどうでしょうか?
日本気象協会が例年発表している花粉飛散量の予想です。
関東甲信の予報は、例年並み、去年よりはやや多い予報となっています
花粉の量は、前年夏の気温、降水量、日照時間などによるとされています。
去年に引き続き、コロナ蔓延下での花粉症シーズンになりますので、しっかりとした対策をとりたいところです。
薬物治療の他、花粉飛散前のレーザー治療、重症花粉症には抗体療法のゾレア投与など、選択肢はありますので、
早めにご相談いただければとおもいます。
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2021.09.25更新
■コロナ患者の約6割に嗅覚・味覚障害あり■
先日、世田谷区から発表されたアンケート調査では、コロナ感染者の48%に後遺症が認められているということでした。(朝日新聞2021.9)また、その後遺症の症状別で最も多かったのが、嗅覚障害で、その次に全身倦怠感、味覚障害と続いていました。アンケートに回答した3710人のうち、嗅覚障害の後遺症は971人にみられたようです。金沢医科大学の三輪教授による2021年2~5月のアンケート調査でも、新型コロナウイルス感染症の約6割が嗅覚、味覚障害を自覚していました。発症して1ヶ月後までの改善率は、嗅覚障害が60%、味覚障害が84%であり、海外からの報告でも1ヶ月で嗅覚障害は60~80%は自然軽快するとされています(厚生労働科学特別研究)
嗅覚・味覚障害は、コロナ発症して1ヶ月経過しても改善しないときは、受診して検査・治療を開始したいところです。
■耳鼻咽喉科での診察■
耳鼻咽喉科のクリニックでは、まず、鼻の中を観察して、嗅覚障害を引き起こす異常がないか探します。鼻の粘膜が腫れたり、鼻水が多いことで鼻がつまってにおいが弱くなることもあります。ここで、鼻咽腔ファイバースコープ検査(鼻内視鏡)で鼻の奥までチェックします。副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎があればその治療が必要になります。見かけで明らかな異常がない場合、新型コロナウイルスによる神経障害の可能性が高くなります。総合病院・大学病院などの高度医療機関では、その他、嗅覚検査(基準嗅覚検査、静脈性嗅覚検査)、血液検査、CT等の画像検査などをする場合もあります。
■内服治療■
現在のところ、新型コロナウイルスによる嗅覚障害に対する効果がはっきりしている薬物治療はありません。しかし、これと同じような病気と考えられる「感冒後嗅覚障害」の治療を、コロナ後の嗅覚障害に対しても行われています。感冒後嗅覚障害とは、風邪のあとににおいがしなくなることです。風邪の原因となったウイルスにより嗅神経が炎症をおこし、におがわからなくなることです。これに対しては、ステロイド点鼻、漢方薬、ビタミンB12などが効果があるとされます。
■嗅覚リハビリテーション■
アロマオイルや、コーヒー、お茶などの匂いを1日2回朝晩、30秒ほど嗅ぐというものです。これは、コロナウイルス後の嗅覚障害に対して、効果があるとされています。その匂いをイメージしながら嗅ぐことで嗅神経の再生を促します。アロマオイルは、ラベンダー、レモン、ユーカリなど色々な種類のものがありますが、お好きなものを選べばよいと思います。用意するのが難しい場合は、コーヒーや、味噌汁、家のお食事でやるのがよいでしょう。
■味覚障害■
実際に味覚障害が生じているのか、嗅覚障害があるために味がよわくかんじる、風味障害であるのかは議論の分かれるところです。現時点では、亜鉛補充療法が一定の効果があると考えられております。
コロナ後に嗅覚、味覚障害が長引くようでしたら、耳鼻咽喉科を受診することをお勧めします。
クリニックによっては、コロナ後の嗅覚、味覚障害の診療をしていないところもありますので、受診前に確認していただければと思います。
給田耳鼻咽喉科クリニック
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2021.04.06更新
スギの花粉飛散のピークを過ぎ、3月末からヒノキ花粉飛散が多くなっています。現在ヒノキ花粉飛散はピークを迎えており、関東では4月中旬にかけてピークが続くと予想されておりますヒノキ花粉の症状は、スギ花粉とほぼ同じとされており、くしゃみ、鼻水、鼻づまりがありますが、特に目のかゆみが強く出る方が多いとされています。4月に入ってから、目のかゆみが強くなった方は、ヒノキ花粉のせいかもしれません
スギの木はもともとヒノキ科に分類されており、分類上は近い樹木であり、スギ花粉とヒノキ花粉は構造が似ています。スギ花粉に症状がある方の約7割はヒノキ花粉にも症状がでるとされておりますので、今月いっぱいは対策しておいた方がよさそうです。例年ゴールデンウイーク頃にはヒノキ花粉症の症状が和らぐ方が多いです。それ以降もアレルギー症状が続くようでしたら、今度は夏の花粉である、イネ科の影響も考えて邦画いいでしょう。原因が気になる場合は、血液検査でチェックし、何にアレルギー反応があるかを検査することはできます
給田耳鼻咽喉科クリニック https://www.kyuden-ent.com/
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2021.03.09更新
1月からの気候は例年より暖かい冬となっており、2月のスギ花粉の飛散開始が例年より早くなりました。桜の開花も早まる予想となっており、春の訪れが早い年になりそうです。
スギ花粉のピークは例年に比べてやや早く、東京では3月中旬にかけてがピークと予想されております。このところ暖かい日が続いており、特に先週末は東京でも20℃を越え、大量飛散がみられました。
今週末にかけ、暖かい日が続きそうですので、十分な対策が必要でしょう。
なお、今年のスギ花粉飛散ピークは、東京都では3月中旬までと予想されております。来週以降、徐々に少なくなっていくのでしょうか、、。
投稿者:
2021.01.09更新
ゾレア治療に関して、当院のページを作成しました。
https://www.kyuden-ent.com/xolair/
ゾレアは、花粉症のアレルギー症状を引き起こすIgE抗体に作用する抗体製剤です。
重症の花粉症患者さんのみに限定して使用が許可されております。
そのため、事前に血液検査などを行ってから、投与可能かどうかを判断する必要があります。
当院でも、昨年にひきつづき、本年もこの治療を行う予定です。
給田耳鼻咽喉科クリニック院長
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2020.03.27更新
新型コロナウイルスCOVID-19では、初期症状として嗅覚障害(においがしない)・味覚障害があるという報道がされています。結論から言えば、発熱や咳がなく嗅覚・味覚障害のみの場合、1週間ほどの自宅待機が望ましいと考えます。(今のところ日本耳鼻咽喉科学会などの指針はでておりませんが、英国耳鼻科のガイドラインや、日本の耳鼻科医の中でそのような意見が支持されています)
日本耳鼻咽喉科学会から、指針が発表されました(2020.3.30追記)。「におい」や「あじ」の異常を感じても、発熱や咳、息苦しさ、だるさがなければ2週間不要不急の外出を控えてください。医療機関への受診も控え、体温を毎日測定し、手洗いもこまめにしてください。人と接する際にはマスクを着けて対話をして下さい。
嗅覚・味覚障害の治療は急ぐ必要はありません。自然に治ることも多いのでしばらく様子を見てください。特効薬はありませんが、2週間経っても他の症状なく嗅覚や味覚が改善しない場合は耳鼻咽喉科外来を受診してください。
この状況で一般診療所を受診しても、新型コロナウイルスの検査が受けられるわけではありません。その後に発熱や咳などが出てきた場合は、コロナ相談窓口や保健所に連絡し、指定の医療機関で検査が必要か指示を仰ぎます。海外からの報告でも、新型コロナウイルス感染の初期症状として嗅覚障害・味覚障害が出現するとの報告が相次いでいますが、発熱や呼吸困難などの症状がない嗅覚障害の場合は、通常の風邪や花粉症かもしれません。現在、日本では、嗅覚障害・味覚障害のみの症状で新型コロナウイルス検査はしてもらえません。
また、嗅覚障害のみの症状で、新型コロナウイルスの検査(PCR検査)をする意味自体があまりありません。理由としては、PCR検査の精度がそれほど高くないからです。感度はおおよそ7割程度と言われており、「陰性」という結果が検査で出たとしても、本当はコロナウイルスにかかっている可能性もあり(偽陰性)、1回の検査だけで判断することができません。そのため、感染の可能性が疑われる状況では自宅待機をして周囲に感染を広げることを避けるべきでしょう。
新型コロナウイルス感染は、軽症ですむ割合が約8割です。中には無症状なのに感染している場合もあります。発熱や咳、呼吸困難などがなければ、通常の風邪のときのように家で安静にしていることで自然によくなっていきます。軽症・無症状の方が人の集まる場所などに行くことが、クラスターという感染拡大の原因の1つです。
発熱が数日持続したり、強いだるさ、咳や呼吸困難を伴う場合には、重症化するリスクがあります。入院や人工呼吸器などの集中治療が必要になる場合もあります。重症化すると、数%は死に至るといわれており、重症化の疑いがある方を優先して検査・治療するというのが、今の日本の方針です。
医師含め医療スタッフ、ベットや人工呼吸器などの医療機器には限りがあるため、重症者が急増して医療崩壊が起こらないよう努めているのが現状です。特に若い方は軽症もしくは無症状で感染していることがあるので、周囲に感染を広げやすい、屋内・密集・密接というのを避けて生活していただき、少しでも調子が悪い場合は自宅で安静にすることが望まれます。
新型コロナ相談窓口はこちら
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2020.02.15更新
2020年のスギ花粉症シーズンより、重症花粉症患者さんに対する新たな治療が開始されます。重症喘息に対して使用されてきたオマリズマブ(ゾレア®)が季節性アレルギー性鼻炎(スギ花粉症)に対して新たに保険治療の対象になりました。従来より行われてきた内服治療、点鼻治療、レーザー治療、免疫アレルゲン療法(舌下療法)などの効果に乏しい重症花粉症患者さんのみが行える治療です。非常に効果ある治療ではありますが、非常に高価な治療であり、使用基準が設けられておりますので、すべての患者さんが行えるものではありません。
◆ゾレアは花粉のIgEと結合し、IgEがマスト細胞と結合できなくすることで、アレルギー反応をその元から抑えます。従来の薬物治療(内服薬やステロイド薬)と比較し、アレルギー反応をより上流でブロックする治療です。
◆対象となる患者さん(かなり条件が厳しくなっています)
スギ花粉症の重症または最重症
過去に医療機関で鼻噴霧用ステロイド薬及び内服薬による治療を受けたが、効果が乏しい
スギ花粉抗原に対する特異的IgE抗体がクラス3以上
血液中の総IgE値が30~1,500 IU/mlの範囲
12歳以上で、体重が20~150kgの範囲
◆投与方法
月1~2回、上腕などの皮下に注射します。投与量、頻度は体重・血液検査の結果(総IgE値)により患者さんごとに決定します。花粉の飛散時期に3か月程度行います。内服なども併用して使用します。
◆副作用 注射部位の赤み、腫れ。頻度は低いですが、呼吸困難や血圧低下などのアナフィラキシー。
◆実際の投与スケジュール(投与開始まで4回の来院が必要です)
1回目来院:診察(昨年の治療薬の詳細や症状を確認して、重症かどうかを判定します)薬物治療を開始します
2回目来院:1週間以上内服していただき、症状が改善しない場合に、血液検査(総IgEとスギのclass測定)をします
3回目来院:血液検査の結果により、投与量・投与間隔が決まります。ゾレア投与の日程を予約します
4回目来院:実際の投与開始です
◆値段 子ども医療助成が利用できます(本治療の適応は12歳以上です)。3割負担の方は、ゾレアの薬代が月3万円ほどになる場合が多いです。体重や血液検査の結果では、3割負担で月5~10万円になるケースもあります。投与前に値段をお伝えし、了承を得たうえで実際の投与日を予約します。この時点で中止されてもかまいませんが、高額薬のため予約をとってからの中止は行っておりません。また、高額医療費制度に関しては、加入の保険者に直接お問い合わせください。
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2020.01.28更新
今年は、スギ花粉の飛散量は昨年より少ないと予想されています毎年つらい方にとっては朗報でしょう。
しかし、クリニックにいらっしゃる患者さんのなかには、例年より早めに症状が出ている方もいらっしゃいます。暖冬の影響ともいわれており、花粉が早めに飛んでいるのかもしれません。スギ花粉なのか、もしくはハンノキなどの他の花粉なのかは、はっきりはしませんが、、。スギ花粉の飛散開始予想は、2020年関東では2月10日前後と言われておりますので、スギ以外の花粉が影響してる可能性もあるのです。
「スギ花粉症は、花粉飛散前から治療開始した方がいいのか?」
これに対しては、鼻アレルギー診療ガイドラインによれば、飛散開始予測日には内服開始した方がいいとされています。以前は花粉飛散予測日の1~2週前からの内服開始が勧められておりましたが、前もって内服しないでも、効果はほぼ同等と考えられるようになってきました。どの薬を使うかにより、場合によっては飛散開始予想1週間前からの内服した方がよい場合もありますので医師に確認が必要です。
症状がすでに出ている場合は、飛散開始前でもすぐに内服開始した方がよいので、もうすでに症状が出ている方は、1月中からでも治療開始したほうがよいでしょう
給田耳鼻咽喉科クリニック
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2019.09.04更新
8月後半になると、鼻づまりやくしゃみ、鼻水で来院する患者さんが増えてきます。水っぱなやくしゃみが1週間以上続く場合は、アレルギー性鼻炎による症状の可能性が高くなってきます
秋は、ダニアレルギーの方の症状が悪化する時期です。家の中のダニアレルゲンの量が、1年のうちで多くなるのが、9月・10月といわれております。夏場に増えたダニの糞や死骸がアレルゲンとなり、症状を引き起こすのがこの時期なのです。
ダニアレルゲンは、特に寝室に多いと言われており、寝具や床などの掃除に力を入れたいところです。また、秋口は、ダニ以外に、秋の花粉といわれるブタクサ、ヨモギなどの飛散もあります。それらのアレルギーがあるかどうかは、血液検査で原因アレルゲンの特定をお勧めしております。
下のグラフは、ある家庭のダニの数とアレルゲン量の月ごとの推移を表しています。ダニが発生しやすいとされる、高温・多湿の条件が、日本では梅雨時からダニがふえる要因とされています
給田耳鼻咽喉科クリニック
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2018.08.30更新
2018年6月末に、スギ花粉症に舌下免疫療法治療薬「シダキュア」が新たに発売されました。今までの治療薬「シダトレン」は液体薬でしたが、「シダキュア」は錠剤であり、冷蔵保存しなくてよくなり、保管が簡便になりました。また、いままで12歳以上の年齢制限がありましたが、使用年齢に制限がない(5歳以上が推奨)ことや、液剤の「シダトレン」と比べ、高力価の製剤になっており、より高濃度での治療が可能となりました。実際の効果は今後の臨床試験の結果を待たないと何とも言えませんが、より早期に治療効果が出る可能性があるとされています。
ただし、新薬のため、約1年間は、処方日数制限があるため、14日分までしか処方できないため、2週間に1度の受診が可能な人に限り治療ができるということになります。小児患者さんにも適応が広がったことにより、今後広がってゆく治療になることが期待されます。
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