8月後半になって、手足口病の患者さんが増えています。
夏の時期に流行する、夏かぜの一種です。エンテロウイルス、コクサッキーウイルスなどによる感染症です。
2~5日の潜伏期間のあとに、手のひら、足の甲や裏に水疱性の発疹があらわれます。口の中の粘膜にも水疱が多数できることが多あり、特徴的な口のなかの見かけがあります。のどの痛みが強く、食事がうまくとれなくなってしまったりもします
咳やくしゃみなどの「飛沫感染」、便や水疱から排出されたウイルスなどからの「接触感染」によりうつります。ウイルスが原因ですので、抗菌薬は効果がなく、対症療法が中心になります。
同じエンテロウイルスが原因で、手足の発疹がないものを、ヘルパンギーナといい、発熱とのどの痛みが主な症状です。これも、対症療法が中心になります。口の中をみたときに特徴的なみかけがあれば、すぐに診断がつきます。
予防としては、手洗い、うがい、マスク、はしの共有をさけたり、おむつ交換に注意が必要です。
特効薬はありませんが、ほとんどが数日経過すれば後遺症なく治癒します。ごくまれに、髄膜炎や脳炎がおこるとされています。
水分をよくとり、ゼリーややわらかいものを中心に食べるのがよいでしょう。
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