クリニックブログ

2018.05.07更新

 


のどの痛みや違和感が続き、原因が特定されない場合、性感染症という可能性もあります。また、自らこれを疑って病院に受診される方もいらっしゃいます。

 

梅毒などの特徴的なのど(口腔・咽頭)の見かけが現れる病気に比べ、頻度の高い性感染症である淋菌やクラミジアののど(咽頭)への感染では、症状や病変が現れない場合が多いとされていますenこのことを無症候性感染といい、性的接触を介して相手の性器や咽頭に感染する可能性があります。

 

淋菌とクラミジアは尿道、性器以外にも結膜や咽頭にも感染します。

クラミジアは上咽頭炎を生じることがあります。淋菌はオーラルセックスの増加により、淋菌性の咽頭炎が増加しております。のどに特別な所見がみられないため、他の原因の咽頭炎との見かけ上での区別は困難です。診断には核酸増幅法を用います。当院では、生理食塩水でのどをうがいしてもらい、その液体を用いて検査(PCR法)しています。1週間ほどで結果が出ます。

 

淋菌性咽頭炎は、近年抗菌薬の耐性化が問題となっており、内服治療が効果不十分で点滴治療が必要なケースも多いとされており、治療が非常に難しい疾患です。

 

 

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投稿者: 給田耳鼻咽喉科クリニック