横浜で開催された日本めまい平衡医学会学術講演会に参加してきました。コロナ渦とうこともあり、例年より会場は混雑しておりませんでした。最近話題の慢性めまいを引き起こす疾患である、持続性知覚性姿勢誘発めまい(PPPD)という疾患が、大きく取り上げられていました。
急性めまいを発症後、雲の上を歩いているような状態が3ヶ月以上にわたってほぼ毎日みられる疾患です。立ったり、歩いたり、体を動かしたり、また激しい動きのある画像などを見る視覚刺激によって症状が増悪する特徴があります。まだまだ未解明の疾患であり、これからの研究が待たれます。現時点では、特徴的な検査所見がないため、病歴の問診が中心で診断されます。現時点では、抗うつ剤などの内服治療が中心となるため、精神科などと連携できるような総合病院での治療が望ましいと考えています。
最新の診断、治療法に触れる機会になり、勉強になった1日でした。
給田耳鼻咽喉科クリニック