クリニックブログ

2017.01.27更新

 

 のどの異常感があるときは、どんな病気が考えられるのでしょうか?

 

「のどがイガイガ、ひっかかる、貼り付いているかんじ、あめ玉がひっかかるかんじ、、」色々は表現をする患者さんはいらっしゃいますが、のどの異常感で耳鼻科を来院する方は数多くいますun

 

このような、のどの異常感がある場合に、まず一番は、咽喉頭の悪性疾患を見逃さないことが重要とされます。

bibibi飲み込む時の痛み(嚥下時痛)

bibibi体重の減少

bibibi食事が飲み込みづらい

このような症状がある場合は、要注意です。早めの受診をおすすめします。

nodo

しかし、咽喉頭の異常感は一般人の10~27%が自覚する比較的ありふれた症状といわれており、実際に悪性腫瘍が発見される頻度は異常感を訴える患者さんの3~4%と報告され、悪性腫瘍が見つかる例はかなり稀であるとされます。

 

そのほかの原因では、

leaf胃食道逆流症(胃酸の逆流)

leaf喉頭アレルギー

leaf副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎

leafストレス、心因性

 

などが挙げられます。

耳鼻科に受診した場合は、まず内視鏡検査で、鼻~のどにかけて(鼻腔、咽頭、喉頭)を観察し、異常感の原因となりうる見かけの異常を観察します。悪性腫瘍(咽頭癌、喉頭癌、下咽頭癌など)のチェックが行えます。ただし、食道の病気が疑われる場合は、内科などで胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)を行う必要があります。

 

 

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投稿者: 給田耳鼻咽喉科クリニック

2016.12.20更新

 

声がれの原因になる病気に、どんなものがあるのかを見てきましょうclover

大きく分けると、声が急にかすれる場合と、徐々に悪くなっていく場合があります。

 

explosion急に声がかすれてしまったときexplosion

dire急性喉頭炎

「喉頭」は、喉仏(のどぼとけ)のあたりにある声帯を中心とした器官で、この喉頭の粘膜に起きる急性の炎症が「急性喉頭炎」です。ウイルスや細菌感染、汚れた空気による汚染、声帯の酷使などが原因で起こります。声がれが主な症状ですが、喉の違和感・乾燥感、喉の痛み、咳・痰などが現れることもあります。

dire音声疲労

声帯が持っている許容範囲を超えて、声を出し続けたために、急に声がかすれてしまうことです。保育園や幼稚園の先生、電話のオペレーターなど、声を使う職業の人によく見られます。「声帯結節」というものが喉頭内視鏡検査などで見つかることがあります。

dire心因性発声障害

発声器官や脳に異常がないのに、突然声が出なくなる病気で、強いストレスが続いたり、精神的なショックを受けたりすることで起こると考えられています。ささやき声しか出なくなりますが、咳や咳払いは、いつも通りにできるのが特徴です。

dire声帯麻痺

声を出す時に重要な声帯が、何らかの障害で動きが麻痺した状態です。声帯の動きに関連する神経が原因の場合は反回神経麻痺とも呼ばれます。ほとんどは片側の声帯に起きますが、まれに両側の声帯に生じます。主な症状は、声がかれたり、むせたりすることですが、両側の声帯が麻痺した場合は呼吸困難に陥ることもあります。

explosion声のかすれがだんだんと増していった場合explosion

dire慢性喉頭炎

慢性喉頭炎は、急性喉頭炎が長引いて、慢性化した状態です。喫煙なども原因になります。声がれのほかに、咳・痰、喉の違和感などが起こります。

dire声帯ポリープ

私たちは、声帯が振動することによって声が出ますが、大きな声を出し過ぎたりしたために、声帯が強くぶつかり合って内出血を起こし、声帯の粘膜に血豆のようなコブができるのが声帯ポリープです。声帯ポリープができると、声がかれたり、喉に違和感が出たりするようになりますが、痛みは伴わないことがほとんどです。

dire喉頭腫瘍

喉頭にできる腫瘍のほとんどは悪性腫瘍(がん)で、多くの場合、喫煙が関係しています。喉頭がんは、がんがどの部分にできたかによって、声門上がん、声門がん、声門下がんに分けられますが、大半は声門がんです。声門がんは、初期の段階から声がかれ、それも、無理に力んで発声しているようなガラガラ声になるのが特徴です。

このほかに、食道がんや甲状腺がんなどによって反回神経を障害し、声がれが生じることもあります。

 

喉頭ファイバー検査(内視鏡検査)を耳鼻科で受けることにより、咽頭・喉頭が詳しく観察できますので、上記のような疾患を早期に診断することができます。

 

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投稿者: 給田耳鼻咽喉科クリニック

2016.09.16更新

 

舌にぶつぶつができているときに、

考えられる原因はどのようなものがあるでしょうかabon

 

 

【有郭乳頭や舌扁桃】

舌にぶつぶつができているとき、それが舌の両側に均等にあるなら、

「有郭乳頭(ゆうかくにゅうとう)」や

「舌扁桃(ぜつへんとう)」

の可能性が高いと言えます。

これらはどちらも、舌にもともと存在する

正常な組織で、病気ではありません。

 

自分の舌を、まじまじと観察する機会は

あまりないので、意外に感じる人が多い

かもしれませんが、舌の表面には、

「舌乳頭(ぜつにゅうとう)」

というごく小さな突起が無数に存在しています。

 

舌乳頭は、味を感じる「味蕾(みらい)」

が集中している場所です。

有郭乳頭は、舌乳頭の中でももっとも大きく、

舌の奥のほうに横一列に並んでいるのが特徴です。

 

【溶連菌感染症】

舌の表面にイチゴのような赤いぶつぶつがあるなら、

「溶連菌感染症」かもしれませんstrawberry

これは、「溶連菌(溶血性連鎖状球菌)」という

細菌によって起こる感染症で、

寒い季節を中心に流行します。

 

溶連菌感染症になると、イチゴ舌以外に、

喉の腫れや痛み、発熱、

かゆみをともなう全身の発疹などが現れ、

それらの症状が消えた後に、手足の指先の

皮がめくれたりします。

 

yourenkin

(溶連菌感染症の症状・所見:塩野義製薬Hpより)

 

口内炎でも、舌や喉にぶつぶつができる場合もあります。

もちろん、これらのほかにも、この症状をともなう病気は数多く存在します。

長く続く場合は、舌がんなどを否定する必要があります。

自己判断に頼らず、異変を感じたら医療機関を受診することをおすすめします。

 

給田耳鼻咽喉科クリニックrabbit

https://www.kyuden-ent.com/

投稿者: 給田耳鼻咽喉科クリニック

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