舌にぶつぶつができているときに、
考えられる原因はどのようなものがあるでしょうか
【有郭乳頭や舌扁桃】
舌にぶつぶつができているとき、それが舌の両側に均等にあるなら、
「有郭乳頭(ゆうかくにゅうとう)」や
「舌扁桃(ぜつへんとう)」
の可能性が高いと言えます。
これらはどちらも、舌にもともと存在する
正常な組織で、病気ではありません。
自分の舌を、まじまじと観察する機会は
あまりないので、意外に感じる人が多い
かもしれませんが、舌の表面には、
「舌乳頭(ぜつにゅうとう)」
というごく小さな突起が無数に存在しています。
舌乳頭は、味を感じる「味蕾(みらい)」
が集中している場所です。
有郭乳頭は、舌乳頭の中でももっとも大きく、
舌の奥のほうに横一列に並んでいるのが特徴です。
【溶連菌感染症】
舌の表面にイチゴのような赤いぶつぶつがあるなら、
「溶連菌感染症」かもしれません
これは、「溶連菌(溶血性連鎖状球菌)」という
細菌によって起こる感染症で、
寒い季節を中心に流行します。
溶連菌感染症になると、イチゴ舌以外に、
喉の腫れや痛み、発熱、
かゆみをともなう全身の発疹などが現れ、
それらの症状が消えた後に、手足の指先の
皮がめくれたりします。
(溶連菌感染症の症状・所見:塩野義製薬Hpより)
口内炎でも、舌や喉にぶつぶつができる場合もあります。
もちろん、これらのほかにも、この症状をともなう病気は数多く存在します。
長く続く場合は、舌がんなどを否定する必要があります。
自己判断に頼らず、異変を感じたら医療機関を受診することをおすすめします。
給田耳鼻咽喉科クリニック