EAT療法により上咽頭炎の治療が行えます

EAT療法(Bスポット療法)とは

上咽頭炎の治療として効果的なものは0.5%~1%塩化亜鉛溶液を染みこませた綿棒を用いて、鼻と喉から直接上咽頭に薬液を擦りつけることです。この治療はEAT<イート>(Epipharyngeal Abrasive Therapy、上咽頭擦過治療)ともBスポット療法とも呼ばれます。以前より、上咽頭炎による、頭痛・後鼻漏・咳・慢性疲労などに対して行われていますが、最近では、コロナ後遺症に対しても行われています。(図は、病巣疾患研究会HPより)

EAT療法はどのように行うか

内視鏡で上咽頭を観察するところからはじめます。ここで上咽頭炎のみかけである、発赤・出血・腫脹などの特徴が認められると効果が期待できます。炎症がつよいほど、綿棒で塩化亜鉛を塗ったときに出血や痛みを生じやすいと言われています。鼻から綿棒につけた塩化亜鉛を上咽頭に塗る処置を繰り返し、上咽頭のみかけが改善していけば治療終了です。

週に1回位の頻度で治療し、5回以内くらいに自覚症状の改善を認めることが多いです。10回ほど行い、上咽頭の具合を確認し、改善がみられていれば終了します。継続治療を希望のからには、その後も定期的に治療をつづけていきます。

慢性上咽頭炎の症状

後鼻漏
頭痛
長引く咳
痰や咳が続く
慢性疲労
痰がからみやすい
首・肩のこり