睡眠時無呼吸症候群とは?
睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome:SAS)とは、睡眠時に何度も呼吸が止まる、または浅くなる病気です。特に「閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAS)」は、気道が物理的に狭くなることで発生し、いびきや日中の眠気、集中力の低下などの症状を引き起こします。
放置すると、高血圧、不整脈、心筋梗塞、脳卒中などの生活習慣病のリスクが高まると言われています。
こんな症状はありませんか?
睡眠時無呼吸症候群の検査方法
睡眠時無呼吸の検査方法
1.問診・診察
症状をお聞きし、鼻・のど(上咽頭から、下咽頭・喉頭まで)の構造を確認します。
内視鏡検査で、気道の閉塞を確認します。アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎、扁桃肥大、先天性気道狭窄、咽喉頭の腫瘍やがんのチェックなどを行います。
2.簡易睡眠検査(自宅でのスクリーニング)
携帯型検査機器を自宅に持ち帰ってもらい、機器をつけて寝てもらいます。
3.CPAPの適応の判断(後日、検査結果を説明します)
検査データを解析し、夜間の呼吸機能の評価をします。呼吸停止の回数や血中酸素濃度の低下などの数値を見て、治療が必要なのか判断します。CPAPの適応がある場合は、当院でCPAP治療を開始することができます。
CPAP療法とは?
CPAP(Continuous Positive Airway Pressure)療法とは、睡眠中に鼻から空気を送り続けることで、気道を確保する治療方法です。
治療のしかた
検査データを元にCPAP装置の空気圧などを設定
毎晩就寝時に専用マスクを用いて装置をつけて就寝
定期的に通院し、効果や使用状況をチェックする
CPAPのメリット
・呼吸の停止がなくなり、いびきが改善
・日中の眠気や疲労感が軽減
・睡眠の質が向上
・高血圧などの合併症の予防に効果
よくある質問
1.睡眠時無呼吸の検査はいくらかかりますか?
無呼吸の簡易検査は、保険適応で、3割負担での金額は2700円です。その他、初診料や、場合により内視鏡検査の代金がかかります。
2.CPAP装置は保険適応ですか?
睡眠時無呼吸症と診断された場合、CPAP療法は健康保険が適応されます。3割負担での金額は、月に約5000円程度です。
3.定期的な通院が必要ですか?
CPAPの機器は、業者からのレンタルですので、機器の購入はありません。そのため、保険適応の治療の場合は、この機器や付属品の料金をクリニックで毎月払う必要が生じます。基本的に、月に1回の通院が必要になります。
4.CPAPの装着は苦しくないですか?
はじめのうちは、違和感を覚えることがありますが、次第に慣れてく場合がほとんどです。適切なマスクを選んだり、機械の設定を変更したりして、調整していきます。
ご相談・検査は随時受け付けております。「もしかして、、」と思った場合は、お気軽にご相談ください。
ご家族のいびき・無呼吸にお気づきの場合は、ぜひ受診をおすすめいただけると幸いです。