クリニックブログ

2018.01.22更新

 

お子さんの滲出性中耳炎は、なかなか治らずに治療期間が長くなるケースがあります。この場合、ご家族の方も不安になったり、治療について疑問が多くなったりしがちです。

 

内服治療をまずはじめに処方される薬が、カルボシステイン(ムコダイン)だと思います。副作用が少なく、長期内服できることから、多くの場合に処方されます。副鼻腔炎を合併している場合は、抗菌薬が追加されることや、アレルギー性鼻炎の場合はステロイド点鼻薬を処方します。カルボシステインの内服は数か月にわたることもあります。

 

手術以外の方法では、「耳管通気」という方法があります。これは、耳管という鼻と耳をつなぐ管を広げる処置のことです。クリニックでやる方法もあれば、自宅でできる「自己耳管通気」というものもあります。

 オトヴェントという商品がよく使われております。

 

otovent

(名優のホームページより。http://www.meilleur.co.jp/otovent/

以前にタモリ俱楽部という番組でも紹介されていました。

 

以上のような内服や、耳管通気で改善しない場合は、手術療法となります。鼓膜を切って、鼓膜の奥にたまった液を抜く鼓膜切開術や、鼓膜に換気チューブを入れるという方法もあります。手術に関しては、数か月改善しない場合や、難聴の程度、鼓膜のへこみ具合などで判断します。

 

 

 

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投稿者: 給田耳鼻咽喉科クリニック

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